世界のファッション ―100年前の写真と衣装は語る―



展覧期間は過ぎましたが、お盆に[世界のファッション  ―100年前の写真と衣装は語る―]を見に行った時の事。






三宮から30分かからないアイランドセンター。第三セクターの典型なのか、ほとんど近辺の人しか歩いていない、未来をコンセプトに作られたであろう埋め立て地は、時代に置いて行かれている様で不思議な雰囲気だ。そこにある神戸ファッション美術館は、CNNで「世界の十大ファッション・ミュージアム」にも選ばれた日本最強のファッション・ミュージアム。




入口を見上げたら、あ〜最高



ここから館内は撮影禁止となってしまうのですが、グローバリゼーション前は、世界のどこにも独自の衣装と文化があったのがしっかり感じれました。移動にめちゃくちゃ時間がかかる時代だから近隣地域と身に着けるものが似ているけどちがいがあって、大きくはヨーロッパの上流階級のかっちりした、おへそより上くらいにボタンがたくさん付いた服と、多様な部族のフォークロアな装いにまとまりが分かれている。その中で日本の着物はどことも似ていない。美しい。

ほかにも、アラン諸島の手織りウールスカート(男物)は今そのまま提案できるぐらいの洒落感だったことや、1910〜1930年にかけて前途のヨーロッッパの衣装をベースにしたデザインで、ココ・シャネルをはじめとしたビッグメゾンが次々にでき、それと同時期に写真もファッションフォトグラフィに変化しているという、時勢の大きな流れが印象に残りました。

そう俯瞰で考えると僕のさわってる洋服は、ここ100年前後に一般化した物で、カジュアルなファッションだとその半分とちょっとぐらい。。という現実を受け止めて今とこれからに丁寧に生かしたいと願う今日この頃です。






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